特別養護老人ホーム仁生園様は、昭和48年に山梨県下の民間施設第一号として事業を開始され、地域の福祉サービスに長年貢献されています。
今回は、介護現場のDX化と職員の腰痛対策の一環として導入された「マッスルスーツSoft-Power」について、園長の竹中様、事務局長の久保倉様、部長の坂本様、そして実際に現場で使用されている職員の皆様にお話を伺いました。

導入前の課題:慢性的な腰痛と、過去のロボット導入の経験
――導入の経緯を教えてください。
介護のDX化を進める取り組みの一環として導入を検討しました。実は数年前に一度、国の補助事業を活用して別の介護ロボットを導入した経験があります。
しかし、当時は「脱着が難しい」といった運用面でのハードルがあり、現場で定着せず、なかなか効果を発揮できませんでした。
改めてICT化・DX化というレベルの高い介護を目指す中で、東京都にある介護施設を視察した際に「マッスルスーツSoft-Power」の存在を知りました。
以前導入したロボットとは全く異なる形状だったため、最初は「本当に効果があるのか?」という疑問もありましたが、トライアルを通じて職員の意見を聞きながら導入を決定しました。

――導入前はどのような課題を抱えていましたか?
最大の課題はやはり職員の「腰痛」です。定期的に腰痛検査を実施していますが、慢性的な痛みを抱えている職員は非常に多いのが実情です。
施設として腰痛ベルトを支給していますが、それだけでは根本的な予防や負担軽減には至らず、より効果的な対策が必要でした。
選定理由と運用:いつでも使える手軽さが鍵
――現在の導入状況を教えてください。
現在、全職員約120名に対し、マッスルスーツSoft-Powerを10着導入し、4つのフロアに配分して設置しています。

各フロアのスタッフルーム内で、職員がいつでもすぐに取り出せる状態で管理しており、使いたい時にすぐに装着できる環境を整えています。
以前のロボットで課題だった「装着の手間」が解消された点が、現場での利用促進につながっています。
導入効果:腰への負担が半減し、ぎっくり腰もゼロに
――具体的にどのような場面で使用されていますか?
主に「移乗介助」「排泄介助」「入浴介助」の場面で使用しています。
特に夜勤中など、こうした介助業務が3~4時間続くような場合、体感的には腰への負担が半分くらいに減っていると感じます。

現場スタッフ様の声
「ぎっくり腰の不安がなくなりました」
「以前は1~2カ月に1度はぎっくり腰で動けなくなることがあったのですが、マッスルスーツを導入してから3カ月以上、一度もそれがありません。仕事終わりの背中や腰の痛みも少なくなり、『まだ動けるな』という活力も出てきます。」
(現場職員様)
「介助時の気持ちに余裕ができました」
「利用者様を抱き上げる際、『腰を痛めるかもしれない』という不安がなくなりました。職員の不安は利用者様にも伝わってしまうものです。無理のない介護ができるようになったことで、利用者様も安心して生活でき、サービスの質の向上にもつながっていると思います。」
(部長 坂本様)

今後の展望:介護現場のDXで人材定着へ
――今後の期待についてお聞かせください。
今後はシーツ交換など、中腰姿勢が続く作業へも利用範囲を広げていきたいと考えています。
腰痛などの体調不良で職員が抜けてしまうことは、本人にとっても、現場をフォローする他の職員にとっても辛いことです。施設としては、体調不良で休むのではなく、元気にリフレッシュするために休んでほしいと願っています。
介護現場はまだまだ体力勝負の側面がありますが、長く安心して働ける環境を作るために、今後もマッスルスーツをはじめとしたDX化を積極的に進めていきます。

