伝統的な酒造りの現場では、重量物の運搬や中腰での仕込み作業が日常的に発生します。新潟県東蒲原郡に蔵を構える麒麟山酒造株式会社様では、30kgを超える米や酒粕の取り扱いによるスタッフの身体的負担が大きな課題となっていました。
今回は、腰痛対策と労働環境改善のためにアシストスーツを導入した経緯と、その具体的な効果について、生産本部製造部の伊藤泰広様のお話を伺いました。
【課題】30kg超の重量物搬送と繁忙期の腰痛リスク
酒造業の現場は、一見華やかに見えますが、その実態は非常にハードな肉体労働の連続です。米や酒粕、梅酒用の梅など、約30kgにもなる資材を人力で運ぶ作業が頻繁に発生します。
特に手作業が中心となる仕込み工程では、身体への負荷が集中します。繁忙期には1日に数トンの原料をトラックから降ろし、洗浄・保管・仕込みといった工程を長時間にわたりこなす必要がありました。その結果、スタッフがぎっくり腰で離脱してしまうケースもあり、少人数体制の中で特定のスタッフに負担が偏るという悪循環に危機感を抱いていました。
【理由】低コストで導入しやすく、動きを妨げない設計
以前から労働環境の改善に向けてアシストスーツの検討は行っていたものの、コスト面がネックとなり導入を見送っていた経緯がありました。しかし、コロナ禍を経て生産量が回復する中で、抜本的な対策が不可避となりました。
数ある製品の中から「マッスルスーツ Soft-Power」を選んだ理由は、導入しやすい価格帯に加え、現場の動きを妨げないスマートな設計にありました。肩のバックルで補助機能のON/OFFが簡単に切り替えられる操作性の良さも、多様な動きが求められる酒造現場にマッチすると判断されました。
【効果】腰痛対策によるスタッフの安心感と組織の活性化
アシストスーツの導入後、スタッフからは身体的負担が軽減されたという確かな手応えの声が上がっています。単なる負担軽減にとどまらず、身体の不安が解消されたことで、職場全体のモチベーション維持や不公平感の解消にもつながっています。

今後は製造工程だけでなく、麹室での作業や、原料米の稲を持ち上げる農業分野での活用など、さらなる展開も検討されています。一人ひとりの身体を守ることが、結果として品質維持と持続可能な酒造りにつながっています。
現場スタッフ様の声
「少しでも現場の負担を軽減できるならと導入を決めました」
私自身もぎっくり腰を経験しており、繁忙期に腰を痛める職員が増える状況に危機感がありました。実際に使ってみると効果を実感でき、スマートな設計で動きやすい点も現場にマッチしています。今後は農業分野での活用も検討したいと考えています。
(生産本部製造部 伊藤泰広様)

