印刷業=3K(キツイ、汚い、危険)のイメージを変える。マッスルスーツの導入で女性にも働きやすい職場づくりを【株式会社ショウエイ】

東京都文京区にある製版印刷会社、株式会社ショウエイ

東京都文京区、23区内でもひときわ印刷会社が多い神田川界隈に、1952年創業の製版・UVインクジェット印刷会社の株式会社ショウエイ(以下、「ショウエイ」)はあります。大手化粧品会社など発色の精度が高い印刷技術を要求されるクライアントを多く抱えるショウエイの印刷物は、商業印刷の域を超えてたくさんのアーティストたちにも選ばれ、数々の記憶に残る「印刷作品」を作り上げてきています。


老舗企業ながら高い技術とクリエイティビティを誇る製版印刷会社のショウエイ・代表取締役の井上亘様にお話を伺いました。


▼ご利用中のマッスルスーツ:ソフトフィットMLサイズ

印刷業=3K(キツイ、汚い、危険)のイメージを変えたい

株式会社ショウエイ 井上社長

――さっそくですが、マッスルスーツを導入しようと思った背景を教えてください。
井上社長(以下「井上」) 印刷業はキツイ、汚い、危険な「3K」といわれる業種です。そのなかでいかに従業員の身体の負荷を軽減し、労働災害などの危険を回避していくか。また昨今では女性で印刷業界に入りたいという方も増えているんですが、採用となると「ああいうキツイ作業は私では無理」と敬遠されてしまうのをいかに防ぐかも大きな課題です。

――印刷業界では、女性はまだ少ないのでしょうか。
井上 そうですね。大手の印刷会社さんでは女性の営業も徐々に増えてきているようですが、当社の場合、事務方にはいても、印刷の営業や印刷工場の現場では女性はまだまだ少ないのが現状です。大手化粧品会社さんやファッション、アート系のクライアントさんも当社は抱えていますから、女性ならではの感性や丁寧さをもってクライアントさんに提案していくことは必要だと思っています。

そもそも人材が不足しがちなわれわれの業界において、女性をいかに採用につなげられるかという意味で、3Kを少しでも軽減できるツールを導入していくことは重要だと感じていました。

インクジェットプリンタに長いロール紙を運ぶ

――ところで、印刷業ではどんな作業がきついのですか?
井上 紙を印刷機にセットする作業ですね。紙というものは意外と重いんです。たとえばA4のコピー用紙も1梱包500枚で約2.5kg、10梱包5,000枚だと25kgの重さになるのですが、我々の業務ではポスターやカード類の印刷など、コピー用紙より何倍も重い紙を印刷機に紙積みしなければなりません。それらを何束分も抱え、印刷機にセットする際の中腰姿勢は腰に負担がかかります。またインクジェット印刷で50m巻のロール紙をインクジェットの台に乗せるのは、ロール紙が重く、長いので、慣れた人間でも一人で持つのは相当に辛いんです。

――実際腰を悪くされる人も多いのですか?
井上 そうですね、ヘルニアになったり、腰痛ベルトをしていたりする社員もいます。現場社員の平均年齢は40代くらいですが、やはりある程度の年齢に達してくると腰を悪くする人間が増えますね。

ポスター用紙の棚入れ作業

――いくつかアシストスーツを探されたりしたのですか?
井上 他社のアシストスーツを検討したことはあります。ただそのときは価格がネックになって、導入を諦めました。それに比べてマッスルスーツは安価だったのでハードルが下がり、3台の導入を決めました。

――マッスルスーツを導入されてからの社内のリアクションはどうでしたか?
井上 最初は装着を面倒くさがる者も多く、定着するのか心配だったのですが、中腰の作業をする社員は以前より腰が楽になることを実感したようで、毎回作業のたびに装着しています。おかげさまで以前よりは、急なぎっくり腰や腰痛で会社を休むという事例は本当に減りました。

つらい前かがみ作業もラクに

パレットの奥側から印刷紙を積んでいく

――プレス部の菅原さんにお聞きします。どんな作業で使用していますか?
菅原 刷りあがった印刷物の出荷前の積み替え作業時などに使っています。

――具体的にはどういうことをするのですか?
菅原 印刷物が全版(大きな紙)を半分に切ったものなので、木製のパレットに紙をまず奥に積み、その次に手前に積んでいくという作業です。奥に積むときがどうしても前かがみになるので結構きつい体勢になります。そしてこの状態から身体を起こすときに腰に負担がかかるんです。多い日にはこの作業を5,000枚ほどやりますので、40~50分間はこの作業にかかりきりになります。

パレットの手前側に印刷紙を積む

――菅原さんは、しゃがんで使用していますね。何か使いやすいように工夫しているんですか?
菅原 はい。両ひざを硬い床について行う作業なので、息子のスケボー用のサポーターをひざに着けています。サポーターにプラスしてマッスルスーツを装着すると、膝の痛みも腰の辛さもだいぶ違うんですよ。

――マッスルスーツを使うようになって、何か変化はありましたか?
菅原 マッスルスーツを使ってこの作業をすると、前かがみの状態から身体を起こすときに引っ張ってもらえるような感覚があって、これが本当に楽なんですよね。この仕事をして20年、椎間板ヘルニア持ちで、以前は5,000枚も積むとかなり腰が辛くなったのですが、マッスルスーツを使うことで、負担を感じずに積めるようになりました。

――装着時のひと工夫によって、さらにマッスルスーツとの相乗効果が生めるわけですね。ありがとうございました。

机上で行う細かな中腰作業でも活躍

中腰で行う細かな作業

そのほかの作業でも、マッスルスーツを使うシーンはいくつも探し出せるといいます。

たとえばインクジェット印刷機で使う長いロール紙を運んで、印刷機に乗せる作業。ロール紙は大変重く30kg以上になるものもあり、プロの方でも一人で運ぶのは困難が伴います。インクジェットプリントの分野は最近女性が進出してきつつあるそうで、マッスルスーツを使ってロール紙を運ぶことができるようになったそう。

また、駅や商業施設に貼られるポスターなど大判の紙の束は、一束10-15kgほどになります。その束を決まった場所に棚入れする際も、マッスルスーツを使うことで腰の負担が軽減できます。

さらに、製版の過程で発生する修正作業では、腰の高さほどの台の上で、中腰になって細かな作業を行います。普段立ち仕事や力仕事をしているなかでこの作業をするのは腰への負担も大きいため、マッスルスーツを装着していると、腰の疲れや時間の長さを感じずに作業に集中できるといいます。

最後に、井上社長にコメントをいただきました。

井上 装着が面倒くさいとか、ちょっとの時間だからと何もガードせずに作業をして結果的に腰を痛めるよりも、ひと手間を惜しまずに装着する習慣をつけていれば、そのうち違いを実感できるようになるのだと、社員を見ていて感じます。マッスルスーツは“キツイ”と“危険”を回避し、社員の安全を守るツールとして、これからも使っていきたいですね。

――どうもありがとうございました!

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