誰もが、どんな作業でも、できる。丁寧な仕事を支えるサポートツールに【日本ロジテム】

日本ロジテム株式会社は全国29か所に事業所を構える総合物流企業です。物流業というと、働く現場は体力勝負…というイメージがありますが、日本ロジテム様ではマッスルスーツを活用して働く環境整備ができれば、と複数拠点で導入されました。今回お邪魔した南大塚センターでは、導入の経緯や期待する効果を品質管理部 クオリティーアドバイザーの鈴木様、実際の現場での使用感を和田様にお聞きしました。(以下、敬称略)


▼ご利用中のマッスルスーツ:ソフトフィットSM&MLサイズ

10万円台で買えるアシストスーツがある!導入しやすい価格帯が決め手に

--マッスルスーツのような「アシストスーツ」があることをご存知でしたか?
鈴木 知っていました。もともと私個人のイメージでは、電動式で60万〜70万くらいするという認識でした。マッスルスーツを導入してみようかとなったきっかけは、取引先の方からの紹介だったのですが、気にしてみてみると、CMやホームセンターなどいろいろなところで目に付くようになって。価格も10万円ちょっとだから、思っていたより手ごろな価格帯のアシストスーツもあるんだ、と。しかも、電気を使っていない。これは試してみてもいいのではとなり稟議もすんなり通って、まずは8台、各拠点で2台ずつ導入しました。購入しやすい価格帯だったことから、複数台一気に購入するのもそんなにハードルは高くありませんでしたね。これが数十万のものとなると、やはり一度に複数台とは行きづらかったと思います。

--マッスルスーツを導入しようと思った背景を教えてください。
鈴木 ご想像の通り、倉庫内では腰に負荷のかかる作業が多く、腰痛を訴える従業員が少なくなかったからです。腰に違和感を覚えている従業員は、感覚値ですが6〜7割くらいいると思います。そうなると身体に不調がある人は別の仕事に回そうかとシフトを調整したり、力のある人に特定の仕事が集中してしまったりといった、人につけざるを得ない仕事のやり方を改善したいと考えていました。

各拠点ではそれぞれ身体の負荷軽減する取り組みなどを行ってはいましたが、会社として現場の労災対策や働く環境整備というものがあまりできていませんでした。その会社としての取り組みのひとつとなればと思い、マッスルスーツを導入したというところもあります。

パレット積みは1日多いと20kgのものを150箱も。負荷が大きいほど、効果を実感

--南大塚センターでは、具体的にどんな作業でマッスルスーツを活用されていますか?
和田 現在は輸出する荷物の重量を測る作業でマッスルスーツを使っています。輸出品は事前に重量を申告しなくてはならないので、お客様から配送されてきた荷物の重量を正確に測り、輸出先の国別のパレットに分けて積み上げていく作業があります。発注量に応じて次の日に回すこともありますが、だいたい毎日この作業を行っています。


--ピッキング作業をする際、重いものだとどれくらいの重量物を上げ下げしますか?
和田 一番重いものだと約20kg、多いときで10パレット準備して荷物を仕分けします。1パレットあたり荷物の大きさにもよりますが、15箱くらいを計量してこの作業を行うので、1回あたりで言うと150箱、総重量3,000kgと、かなりの量と重さです。こういった気合を入れてやらなければいけないときに、マッスルスーツを活用しています。

--マッスルスーツの装着は、はじめからスムーズにできましたか?
和田 ちょっとしたコツがわからず、うまくできませんでした。空気量を作業内容にちょうどよい量に調節するのが難しかったり、背中の部分をこぶし1つ分あけて着用するというのを知らずに、ぴったりとつけて装着していました。鈴木さんに正しい着用の仕方を教えてもらって、使っているうちに段々と慣れていったという形です。現場で使うとなると、やはり初見で正しい装着するのは難しく、このあたりはしっかりとしたサポートが必要だな、と感じます。

--マッスルスーツを装着するのとしないのとでは、仕事のはかどり具合や腰への負担は違いますか?
和田 はい、マッスルスーツを着用した方が作業を効率よく進めることができていると思います。私自身、腰は丈夫な方ですが、やはり10パレットなど大量の仕分け作業を行うとなると、終わった後腰が重く感じます。そこは、マッスルスーツでだいぶ解消されましたし、作業中も後も、腰がとても楽に感じます。

また、以前はこの作業がたまってしまうとまとめてやるのがちょっと億劫だな、と後ろ向きな気持ちになっていましたが、マッスルスーツがあるおかげで作業に向かう気持ちも前向きになりましたね。

丁寧な仕事の裏には人の手が。マッスルスーツがその一助に

よく使う場所にはラミネートされた装着説明シートがおいてあり、誰でも装着しやすくなる工夫が

--これからどのように活用していきたいなど、ありましたらお聞かせください。
鈴木 実際に腰の負担が軽減した、作業に向かう気持ちが後ろ向きではなくなった、という現場からの声は聞いており、導入してよかったなと感じているところです。一方、やはりどうしても装着する人・しない人が出てきてしまうので、まずは負荷がかかる作業場での着用を定着させるのが目標です。ピッキング作業は絶対につけないといけないですよ、というルールにしてしまうなど、特に腰や身体に問題がない人たちにも、身体を守るという観点で装着を促したいと思っています。

--マッスルスーツに今後期待することはありますか?
鈴木 弊社もAI化でいろいろなものを効率化しようとしていますが、最終的にはピッキングをする人をすべて機械に置き換えるというのは、どうしても無理だと思っています。物流業界は多かれ少なかれ、絶対に人手に頼らないとならない部分はあります。多分製造業などの工場だと、出荷までは人の手を入れなくてもある程度機械化されパレットの完成品ができるのかなと思いますが、それを受け渡された側の物流がパレタイズされた荷物を適切な形に整える、お客様の手元に届くにはそこからがスタートになるので。

そういった人の手が入らざるを得ない部分で、まずは現場で働いてくれる従業員の負担軽減、それを会社として取り組めればと思っています。それから、どんな作業も、誰でもできるようになる、という仕事の平準化まで進められたらいいですね。

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