【イベントレポート】腕上げ作業が驚くほど楽になる?マッスルスーツGS-ARM(アーム)発表会を開催

腕上げ作業補助 マッスルスーツGS-ARM(ジーエス・アーム)

2020年に続き、新型コロナウイルスの感染拡大がまだまだ終息の兆しを見せない2021年。そんな中でも、少子超高齢社会の進行に伴い、さまざまな労働現場で、作業の省力化や負担軽減、人材確保など、生活者・労働者の足元の課題は以前変わりません。

そんな世の中の不変の課題解決を目指しているイノフィスでは、このたび「マッスルスーツEvery」に次ぐ新製品「マッスルスーツGS-ARM」を開発・発売しました。発売にあたって、5/17に製品発表会を開催。本記事では、当日の様子をお届けします。

マッスルスーツGS-ARMとは?

マッスルスーツGS-ARMは、腕を上げた状態で作業される方向けに作られたアシストスーツ。腕を下から支えてくれるように補助するので重さや疲れを感じることなく、しっかりといつもの作業に集中することができます。

 

たとえば果樹農園での剪定や収穫

 

 

打音検査や建物上部や空調の点検

 

 

電気工事や天井パネルの取付などを行う建築・土木関係のみなさまにも。

 

稼働域が広いので腕を左右上下に動かすにも邪魔にならないですし、ハーネスやファン付ジャケットのような作業ツールとの併用も可能。もちろん電力を使っていないので、屋内外を問わず活躍すること間違いなし!

ちなみに商品名のGSというのは、腕を支えてくれる部分の駆動源にガススプリング(GS)を使っていることから、その文字を取りました。

 

難しい手順はないので、慣れれば誰でも簡単に装着できます。モデルさんもスムーズに装着されてました。

司会からの「簡単に着られましたよね」の問いかけに答えようとしたところ、間髪入れず「口を開けないでください」。コロナ禍ならではのやりとりで、笑いが起きる場面もあり。

なぜこの製品を作ったの?開発の背景

腰の次は腕…なぜ、今この製品をユーザーにお届けするのか?開発の背景をイノフィス代表の折原と、GS-ARMの生みの親である東京理科大学工学部教授の小林宏からお話させていただきました。

      折原 大吾(イノフィス 代表取締役社長)

製品の展開・用途の開発において我々が常に大事にしているのは、“テクノロジープッシュ”にしてはならない、あくまでも現場のニーズ、現場の困りごとを、技術で解決していくということです。また、もう一つ大事なのは、「実際に使っていただける価格帯でお客様にお届けする」ことです。マッスルスーツGS-ARMもまさにその一環であり、腕上げ作業時に肩・腕・首が非常に辛いという言葉を聞いて、これらの負担を軽減できないか、といったところから開発をはじめ、製品化に至りました。

     小林 宏(東京理科大学 工学部教授 、マッスルスーツGS-ARM 開発者)

開発当初は「腕上げ作業=腕を保持できるもの」と考えていましたが、果樹園などの現場に試作機を持って行くと、実際には腕の高さを保持して作業する時間は意外と短く、腕を動かす動作が多いということが分かりました。

そこで、マッスルスーツGS-ARMにおいては、人が腕を上げるときに必要な力を分析し、腰補助のマッスルスーツEveryと同じく、人にやさしい動きやすい補助力を実現しています。GS-ARMは、国内の同種類の製品と比べて、価格帯としては同レベルですが、補助力が強いということに加え、人にやさしい動きやすい補助というところが差別化できる点と考えています。

また、2人のコメントにもあるように、イノフィスでは何よりも、現場ユーザーさんの声を大切にしています。今回発表会では、開発段階で多大なご協力をいただいた株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング様と、梨農家様の使ってみたお声を紹介させていただきました。

 

【ネクスコ東日本エンジニアリング・大岡さま】

普段ハーネスを着けているのですが、それと同じ感覚で自分でベルトを調整できるので誰でも簡単につけられるのかな、と思います。腕の負担が軽減する分、私のような女性でも長時間の作業ができるのがよいと思います。

 

 

【梨農家・浅野さま】

手をずっとあげっきりの仕事なので、肩や首が張ることは多いですね。梨農家はずっと上向きの作業なので、GS-ARMがあるとかなりラクでした。腕を横に動かす動作にもよく対応していて、つけていても動作を邪魔される感じはありませんでした。

実際どれくらい補助してくれるの?盛り上がるQ&Aタイム

製品の紹介が一通り終わると質問タイム。たくさんの記者の方から手が上がり、盛り上がりを見せました!こちらではその一部をご紹介させていただきます。やはり、みなさん気になるところのサポート力に関する質問が多かったように思います。


ー製品の補助力は?

片腕最大4.5kgfの補助力。ただし、補助する力は腕を上げる角度によって変わります。人間の動きになめらかに追従するように設計しました。

ー補助力を4.5kgfに設定した理由は?

人間の腕自体はだいたい片方3kgの重さ。なので4.5だと+1.5kgで工具や道具を持った時ちょうどよいくらいのサポート力になるように、というのは考えました。
ただ、今回のメカニズムの場合腕全域にわたってなんらかの補助力が働くので、あんまり強すぎるとあげるのはいいけれど、下げるのが大変になる、という点も考慮しました。今回付け替え可能なガススプリング2タイプ用意していて、購入時標準でついているレギュラータイプが4.5kgf、別売のライトタイプがその2/3の力で働きます。

ーレギュラータイプとライトタイプの使い分けは?

小柄だったり非力な方はライトタイプ、男性の場合はレギュラータイプと、体格によって使い分けたり、果樹の収穫など、上下の動きが激しくなるような作業の場合は下げるときの負荷が少ないほうがいいからライトタイプ、と作業内容によって使い分けしていただくことをお勧めしています。

ー腕上げをアシストするということは、逆に下げるとき負担がかかるのでは?

多少はかかるのですが、腕上げということは何かを持っている前提なので、そこまで負担にならないと思っています。また、具体的にはななめ下45°から補助力が少しづつ働くような設計になっています。

ー今後の製品展開は?

腰、腕だけでなく、いろいろな部位をサポートする製品を考えています。また、同じ部位であっても、いろいろな用途展開を考えています。

いざ体験!

       手袋や消毒など、コロナ対策をしっかりとして実施

記者発表を終え、出席された多くの方々に「マッスルスーツGS-ARM」の装着体験をしていただきました。


「(両腕を上げた状態で)一時間でもこのままでいられそう」「装着が難しそうに見えたけど、一度やれば簡単に覚えられますね」「腕の自由度が高いのはいいですね」などさまざまな感想をいただき、盛況のうちに発表会は終了しました!

製品が気になった方は

今回多数のメディア様にご参加いただき、準備した試着機がなかなか空かないほど多くの方に試着体験していただくことができました。ここからは実際ご利用いただくユーザー様へ、いち早く体験・お届けできるよう、準備を進めております。

製品について知りたい、体験してみたいというご相談はこちらから個別に承っておりますので、少しでも気になりましたらぜひお気軽にお問い合わせくださいね!

 

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